3月12日、13日
3月12日
朝起きて、まずテレビをつける。
酷い、とにかく酷い。
食い入るようにテレビを見る。
あまりの惨劇に、そのうち気が滅入ってくる。
半日くらいすると、あまりの滅入りように、テレビを消してみる。
でも、気になってまた点けてしまう。テレビを。
ケータイでツイッター、SNS、見てしまう。
ムスメも、楽しいテレビが見られずつまらなさそう。
ただ、ことの重大さはわかっているみたい。
3月13日
午前中、冷却水漏れ気味のムーザを御殿場のアウトスペックさんへ預けに。
東名を西進すると、対向車線に多数の消防車、救急車が。遠く広島、三次、なんてロゴが見え隠れ。ものすごい隊列。
ああ、本当にコトが起こっているのだ、と痛感。目頭が熱くなる。
地震の直後なので、とにかく橋の倒壊にびびる。橋の上を越えるときは、ついアクセルに力が入る。だって、しかたないじゃん。こわいんだもの。
アウトスペックさんの開店より早く着いてしまったので、しばらく行っていない祖父母の墓参り。お墓も無事。同じところにある親戚の伯父の墓も無事。線香も持たず、水をかけてとりかえて、手をあわせるだけだが。
秘密基地のアッピアも無事。親父が綺麗に養生シートでカバーしてくれていた。感謝。持ち帰るようなパーツもないし、これからクルマを預けるんだし。
アウトスペックさんは無事。下田さんと雑談。
代車はビスタアルデオ。昼飯のうどんとてんぷらを、キミサワで購入。ムスコのおむつも。
帰り道、山北のトンネルあたりで上司から入電。連携のトラブルがあり対応中とのこと。オペレータが変なことを言っていて、ワタクシでないと対応できない処理があるとかなんとかぬかしているらしい。
そもそもそれ、ワタクシの担当してるシステムじゃねーし。馬鹿も休み休み言え。上司もそれくらい切り分けてほしいもんだ。
とはいえ、気になって、帰宅後すぐに会社に。会社に着いたらもぬけの殻。もう対応終わって帰っちゃったらしい。
ひどい、ひとこと声かけてくれよ。
頭にきたので上司のケータイに直電。上司平謝り。
結局そのまま、当初出勤する予定だった夕方まで事故報告やら後始末やら。翌日から稼動するシステムの、最後の件数チェックを終わらせて帰宅したのが18時半頃。
振り回されたなぁ、と振り返りつつ、子どもを風呂に入れ、晩飯をつつきながら晩酌。
テレビで、
「計画停電」
などと物騒なことを言い出している。
ホントにこの時間からやるのかよ、できるわけないじゃん、もう呑んじゃったしw
とたかをくくっていたら、どうやら本気らしい。
そのうち、別の上司(直属でないところがミソw)から入電。やっぱ本気だ。大慌てで事務所に向かう。
東電の資料がグダグダで、複数のニュースソースが存在。最悪のケースを想定しつつ、可能な限りサービス提供できる体制を考え抜く。関連外部機関に連絡するも、そちらも困惑気味。
なにせ停電するんだから、メールもインターネット接続も、ましてや電話もダメかもしれない。できるかぎりのありとあらゆる手段を行使して、情報をいきわたらせる。
4時過ぎにやっと一段落。あと2時間半後には例のシステムがカットオーバー。稼動直後に実店舗で動作確認だ。少し寝る。
でも、足元が寒くて、余震が怖くて熟睡できない。結局空が白み始める。
6時半、某コンビニで動作確認。
想定どおりだが、出力物も完璧。うれしい瞬間。
上司にケータイメールで報告しながら事務所に戻る。
さて、長い一日のはじまりだ。
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