馬鹿話
木曜は通夜、金曜は葬儀。両日ともしっかりと雨に降られる。なんだかわさわさとしてあっという間に通り過ぎてしまったのだが、最後のお別れに際し、いよいよ祖父母が皆逝ってしまった事実を受け止めねばなるまい、と思った瞬間、じわっとこみ上げてきた。
大変な時代を生き抜いてきたに違いない祖母は、従兄弟に「お前たちは新しいクルマもいいけど、カネを貯めろ」が口癖であった。そんな思い出話で寝ずの番。新入社員の分際でSr3スパイダーとドゥカティで500万の借金を抱えた従兄、貧乏学生で牛丼並盛にシロ(白ごはんのことね)で満腹感を味わった従弟、はじめてのクルマで、皆が皆イタ車に踏み切れず国産を買い(あ、ワタクシもだ)、カネはなかったけど、夢はあった。格差社会の生む閉塞感と、MTの楽しいのがない昨今のクルマ事情とがクロスオーバーし、最終的には昭和に対する渇望感に。実はないけどとても楽しいひとときだった。こんな馬鹿話でも、ばあちゃんは楽しんでくれただろうか。
ふとカレンダーを見たら、なんと今年は昭和81年!クレイジーケンの世界じゃあるまいし、と一瞬目を疑ったが、まぎれもない事実?
« 形見分け | Principale | 修理完了 »
I commenti per questa nota sono chiusi.
Commenti
ほんださん
貴殿の業界の大変さを少し垣間見たような気がします。
Scritto da: かまの@nuova super | giugno 10, 2006 06:23 PM
おはようございます。
こういう生業をしておりますと「今は昭和だとしたら何年だったっけ?」というフレーズがあちらこちらから飛んで参ります。
それだけ昭和という時間が長かったのだと痛感してしまいますが、今年は平成18年でいよいよ平成生まれの人たちがハンドルを握ることが出来ると思うと、小生もチョットだけ「おぢさん」になっているのだとこれまた痛感してしまいます(笑)。
Scritto da: ほんだ | giugno 10, 2006 08:09 AM