風雲!初節句
実家でお祝いをしていただけるとのことで、行ってまいりました。双方の両親、伯母、仲人夫婦(叔父叔母なのだが)に我が家の10名体制。
一切を取り仕切る(つもりの)我が父は、想いが先行しすぎてもはや「ジャイアンのリサイタル」状態。
なんでも
・餅を搗いて(どうせ一番の重労働である「捏ねる」作業はワタクシに廻ってくるのだ)、
・苺大福(本人は「みんな食べたことないだろう」などとのたまうが、いまどきそんな奴がいるか!)を作って
・みんなで食べる(食事をしてまったりしてからやるの?イヤだなぁ)のだ!
と言って周りの静止をまったく聞かず、周りの全員がそれに巻き込まれるかたちでスタートするという、いつまでたっても我が家ならではのスタイル。ちなみに会場は、実家からクルマで5分(!)もかかる山の上の畑(!)。小屋もビニールハウスも水道もトイレもあるし、晴れれば富士山のナイスビューが拝めるいいロケーションなのだが、まだ肌寒い3月にムスメをつれて行くのはちょっと気が引ける。でも仕方ない、これが我が父なのだ。
家に到着するも、どうも父は落ち着かず、「ちょっと火の具合を見てくる」などと言い残しフラフラと出かけてしまう。皆さんお揃いになって、仕出しのうまそうなお料理が到着して、さあぼちぼち始めましょうか!というタイミングで突然、
「じゃあ、これから餅つきすんべぇ」、と、父。
・・・みんな渋々ついていきます。
この年季の入った竈でもち米を蒸していきます。子どものころは祖父母の家で、みんなコレに群がって火の熾し方を覚えたり、蒸しあがったもち米をつまみ食いしたり、お蕎麦を茹でたりしたもんですが、もう20年くらいはやっていないかなぁ。などと思いをはせてみたりして。
そんなこんなで蒸しあがったのを一生懸命コネコネしたあとで、みんなでちょっとづつ搗いてできたのがこのお餅。この臼もずーっと使っているやつです。力がない子どものころ、杵で縁をヒットしてできた傷もたくさんついてます。焦って自分の指までフレームインしてしまったのはご愛嬌か。
女衆がせっせと包んでくれる大福を食べてみました。やっぱり搗きたてのお餅というものはうまいもんです。ですが、「ですが」ですよ、餡だけでなく苺も入れて包むのは相当な至難の業。そんな苦労も知らぬ父は「意外と大変なもんだなぁ」とか「蒸しあがるまで意外と時間がかかるなぁ」などと、周りが寒くなる台詞を連発。そんな状況下においても、愚痴も言わずにこにこと付き合ってくださる皆様に激しく感謝、なのであります。
その間我がムスメは、時にケムリが充満する同じビニールハウスの中で、妻からお昼ごはんをもらっておりました。そんな傍らにしっかり芽吹くふきのとう。春はもうすぐそこまで来ています!
ということで波乱の餅つきはなんとか終了。ちなみに家に帰ってから食事をしたのですが、皆さん大福を食べたせいで食が進まず、ほとんどがお餅返り、いや、お持ち帰りになりましたとさ(笑)このケーキも我が家と実家とではんぶんこです。
調子に乗った父は「じゃあ誕生日にはもう少し手際よく」などとほざいておりまして、これをいかに収束させるかが新たな課題となりそうです。
しかし、ウン十年後、ワタクシも同じ過ちを繰り返すのでしょうか。うーむ。
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Commenti
ほんださん
某餅搗きの大変さが本当に身にしみてわかります。
我が家の竈にはNo.3の文字が刻まれておりますが、果たしてNo.1、No.2は存在するのでしょうか?興味は尽きません。
seachickenさん
こちらこそ温かいコメントありがとうございます。
> 「過ち」と誤解なされるのはジュニアだけで、
同じような思いをされているのでは?
などと要らぬ拝察でしょうか(笑)
最近、デジャ・ヴュを感じることが多いです。
特に幼少期の父の姿とカブるんです。
時に、ウン年越しのレストアを終えた某トサカ氏も、ムスメ持ちではありませんでしたか?
Scritto da: かまの@nuova super | marzo 05, 2006 10:11 PM
何とも、いや、なんとも微笑ましい。
遺伝子は、確実にコピーを繰り返すので、くれぐれもご注意を!!
って、「過ち」と誤解なされるのはジュニアだけで、とても良いグランパじゃないですか。
ですから、しっかりと受け継いでいただき度、思うわけであります。
温かい日記を拝読いたしまして♪
Scritto da: seachicken | marzo 05, 2006 07:58 PM
怒濤の初節句お疲れ様でした。
本日のblogからも先行する想いが画面越しからも伝わっております(笑)。
写真で見るお釜と竈に目が行ってしまいました。コレが噂のかまの家自慢の逸物でしょうか。コレを使って餅米を蒸かしたらさぞ美味しい餅が出来ることは間違いないですね。
某集まりの餅搗きも波乱含みではありますが、回を重ねる事に手際良くなりつつあります。
お父さんの「蒸しあがるまで意外と時間がかかるなぁ」と言う言葉に、妙な親近感をおぼえたりします(笑)。
Scritto da: ほんだ | marzo 05, 2006 07:50 PM