男の一大事
昨日の出来事です。
1週間前から不調だった、ズボンのチャックが壊れました。
「アレレ!」
と、焦って個室(大、のほうネ)に篭って、ズボンを脱いで復旧を試みますが、焦れば焦るほど二つに分かれたチャックはくっつきません。定時まであと少しなのですが、何と夜にどうしても抜けられない会議があって、終わらないとコートを着て(チャックを隠して)帰ることができません。
タイミングを見計らって(この時点ですでに不審者)自席に戻り、できるだけ机にひっついてチャックが隠れるように座り、平静を装いつつ策を練ります。安全ピンあたりがあるといいのですが、くっつけられそうなものはホチキスとクリップくらい。なにせチャック全開で事務室内を闊歩できませんから、机の中のありものだけで済ますしかありません。
またまた意を決してさりげなくトイレに移動し、ホチキスでチャックを止めてみます。なんとかギリギリ止ってくれます。が、履こうとしてズボンをちょっとでも開くと、根性なしのホチキスの針はボロボロとだらしなく崩れ去ります。一方クリップを伸ばして針金状にし、二つに分かれたチャックをムリヤリ編みつけてやろうとしますが、残念ながら生地に刺さらずコレもアウト。
冷や汗がたらたらと額をつたいます。
万策尽き、そんなこんなをしているうちに定時は過ぎ、人が少なくなったところでやむを得ず再度自席に戻ります。
仕方がないので会議資料を綴じてあるファイルを抱えつつ股間を隠し、誰よりも早く会議室に飛び込んで席を確保したら終わるまでそのまま動かず、終わった後も書類をながめるふりをして最終退出者となりました。誰もいなくなったところですぐにコートを着て、やっと一息つくことができました。
人生を左右する局面だったら?と思うと、身震いする思いです。
でも、安全ピンでもホチキスでもクリップでも、股間からビカビカするものがチラチラしてたら、そちらのがもっとダメだったでしょうね。なーんてことは、冷静な今だから言えるのですが。
クルマもチャックも、早めの点検がよろしいようで。お粗末。
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